<中古車選びは“出会い”ではなく“見極め”です>
新車を買うよりコストを抑えられる中古車。
しかし、見た目やカタログだけで決めてしまうと、後々の故障や維持費の負担に悩まされることもあります。
特に初めて中古車を購入する方や、家族で使うクルマを選びたい方には、しっかりとしたチェックリストをもとに選ぶことが不可欠です。
今回は、ロータス京都の整備工場スタッフとして、中古車を買う前に確認しておきたいポイントを余すところなくご紹介します。
<車歴・走行距離・修復歴を確認する>
まずは基本情報のチェックです。
・登録年式、型式、グレード
・走行距離(実走行かどうかの記録があるか)
・整備記録簿の有無
・修復歴、事故歴の有無
これらの情報は車両の状態を判断する重要な材料となります。
記録簿がきちんと残っていない車や、事故歴のある車はリスク要因が増えるため、価格だけで飛びつかないよう注意しましょう。
<外装チェック:ボディ・塗装・隙間>
外装は“目に見える劣化”が出やすい部分です。
・ボディのへこみ・ひずみ・さび
・塗装のムラ、色あせ、タッチアップ跡
・ドアやバンパーの隙間のズレやガタツキ
・ライト・レンズのくすみや曇り
これらのチェックは、車体がどれだけ大切に扱われてきたかを示すサインになります。
もしパネルの交換跡や型板のズレを感じたら、事故歴の可能性もあるため、販売店に説明を求めましょう。
<下回り・シャシーまわりの点検>
走行中に目に見えない部分こそ、しっかり確認したいところです。
・錆び、腐食、塩害の痕跡
・アーム・リンク部のガタ
・マフラー・排気パイプの腐食
・オイル漏れやオイル滲み
プロの点検ではリフトアップして覗き込むことで、目に見えない劣化を見つけることができます。
<機関・エンジンルームの確認>
エンジンルームは車の“心臓部分”です。
・オイルの量と色(黒ずみすぎていないか)
・冷却水・ラジエーターホースの状態、漏れがないか
・ベルト類の亀裂・劣化
・エアクリーナーケースの汚れ具合
・バッテリーの状態、端子の腐食
エンジン音や振動にも耳を傾け、「異音」「異振動」がないかをチェックすることも大切です。
<足まわり・タイヤ・アライメントチェック>
・タイヤの溝・摩耗状態・ひび割れ
・タイヤの偏摩耗(内側のみ摩耗、外側のみ摩耗など)
・サスペンションのショックアブソーバーの劣化、オイル漏れ
・ハンドルのブレ・アライメントのずれ
タイヤの状態は走行性能・制動性能に直結します。長距離ドライブや高速走行を想定するなら、良好な状態が望まれます。
<内装・電装品のチェック>
快適性にもかかわる部分です。
・シート生地・クッションのへたり・破れ
・ドア内装の浮きや擦れ
・スイッチ類(パワーウィンドウ、ミラー、ロック)の動作
・A/C、ヒーター、オーディオ、ナビ、バックモニター等の動作確認
・メーター・警告灯類の点灯チェック
内装の匂いやシミも中古車特有の難点。ふとした違和感も見逃さないようにしましょう。
<試乗して“体感”で見極める>
文字通り「走ってみる」ことも重要です。
・発進・加速時のレスポンス
・エンジン音や排気音の変化
・変速ショックの有無
・ブレーキの効き具合、ペダルのフィーリング
・コーナーや高速での安定感
・ステアリングの戻り、直進安定性
短い距離でもこれらを体感できれば、買ってからの不安を減らせます。
<保証・アフターサービスの確認>
中古車選びでは「購入後」のサポートも重要です。
保証制度はどうなっているか?(走行距離制限・期間)
整備工場の拠点や、購入後のメンテナンス対応力
リースや下取りの可否
これらが明確になっている販売店を選ぶと、安心して長く乗ることができます。
<まとめ>
中古車を購入する際には、外観だけでなく、機関・電装・内装すべてに目を配ることが大切です。
このチェックリストをもとに慎重に選ぶことで、「買ってから後悔」を防げます。
ロータス京都では、中古車選びのアドバイス、車両点検、保証付きの中古車販売を行っております。
「気になる車がある」「チェックしてほしい」などのご相談もお気軽にどうぞ。
安心してカーライフをスタートできるよう、私たちがお手伝いいたします。
<ロータス京都>
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